ノルウェーを食す



 トロムソ3日目の夜。
 オーロラを観るために、スカンジックホテルまでやって来た。
 せっかくノルウェーに来たのだから美味しいシーフードも食べよう、
 ということで夕飯もこのホテルで食べることにした。
 レストラン内には日本のツアー客しかおらん。
 オーロラ観光業界は、日本人様さまなんだろうなー。
 おかげでここには日本語のメニューがあって助かったんだけども。         


 まともな食事は今回が初めてなので、たかひちゃんと私は
 ちょっと豪勢にいくことにした。
 サラダとスープとメインディッシュ。
 まずサラダは海の幸のサラダ。(正式名は覚えとらん)
 メインでサーモンが食べたかったのだけど、時期じゃないので
 メニューになかった。
 それでもスモークサーモンくらいは乗っかってくるだろうと、
 このサラダにしたのだった。
 次にスープ。
 やっぱここは魚介の旨味を味わえるブイヤーベースしかないっしょ。
 ウフフ、楽しみ。
 ここまでは2人とも同じ注文。
 メインではやっぱりこの場所ならでは!というものを、と
 たかひちゃんは雷鳥とトナカイのステーキを、私は魚がどうしても
 食べたかったので鱈を選んだ。旬らしいし。
 そうそう。食前酒も忘れずにね!


 メニューも決まり、ウェイターに日本語注文しようとしたら
 このウェイター、日本語が分からんときた。
 意味ないじゃん!!
 仕方ないのでメニューを指さして「this・・・」とか言ったんだけど
 ウェイターが日本語読めるわけない。
 個々の料理に番号でも振っておけよ!!
 数字で対応させろ!!


 結局、ノルウェー語(英語だったかも)のメニューを持ってきて
 私らが日本語メニューと対応させて、ノルウェー語メニューを
 指して注文したよ!
 非効率なことをさせるなあ〜。
 ここら辺もノルゥエー気質なのかしら、などと思ったりする。
 で、結局間違った料理が出てきたりするし・・・( ̄▽ ̄; 



 肝心のお味はと言うと・・・
 
 *サラダ
   普通。可もなく不可もなし。スモークサーモンは入ってなかった。
   最初から分かっていれば頼まなかっただろう。
 *ノルウェー風ブイヤーベース
   スープを一口。うん、ちょっと味が濃いけどまあまあ。
   サーモンも入ってる。うん、美味しい。
   この黒いのはなんじゃ?ぱくっ。・・・・マズッ!!
   なまぐさ〜!!砂でジャリジャリしちょる!!
   どうやら貝らしいが、初めて食べた味。
   貝を除けて食べるが、エキスがスープに染みこんでるような気がして
   スープ自体も、ちょっと・・という感じになる。
   っつーか、スープ味濃すぎ!一口二口ならいいが、
   しょっぱすぎてキツイ〜〜
 *鱈(どういう料理だか忘れた)
   蒸してあるんだか焼いてあるんだか忘れたが、鱈の切り身に
   緑色のソースが掛かったやつだった。イタリアンペッパーも
   ちりばめてあったかも。
   見た目はなかなか美味しそうだったが、これも味濃い〜〜
   しょっぱすぎる!
   寒い国だから味が濃いのかなあ?
   素材の味を生かした料理が出てくるかと思ってたのに〜。
 *トナカイのヒレ肉と雷鳥のステーキ 赤ワインソース
   ゴージャス〜
   トナカイは牛肉っぽい感じ。まあ、フツー。でも、筋張ってて本当にヒレ?
   どこの肉じゃい?っていう気も・・・
   問題は雷鳥。レバー感たっぷり。
   たかひちゃんも私もレバーはそんなに好きじゃない。
   食べろって言われれば食べられるけど。
   ちなみに日本じゃ雷鳥は特別天然記念物です。そう思えば、貴重な
   体験をしたんだよ、ね、たかひちゃん?!


 と、いうわけで高いお金出した割には期待はずれの食事。
 日本人向けのホテルだったのがいけなかったのか、もともと
 こんなもんなのか。
 ちゃんとしたレストランで食事したのはこれが最初で最後だったので
 分かりません。だって、ノルウェーのレストランって高いんですもの。
 でも、あとで聞いたところによると、ノルウェーでは家庭での食事を
 大事にするので、外食産業が発達してないとか。
 嘘かホントか知らないけど、妙に納得させられるものがありましたわ。         
 ノルウェーで一番美味しかったのは、ホテルのビッフェ式の朝食
 だったかもしれない・・・。










 
 

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